写真は世田谷の呑川緑道の桜並木です。
満開の桜が見事でした。
天気が良かった昨日は多くの見物客でにぎわっていました。

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以下は僕の独り言です。スルーしてください。

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平日の昼間ということもあるのかもしれませんが、呑川緑道の桜並木はお年寄りが多かったように思いました。
僕の思いすごしかもしれませんが、この辺りでは若い家族の姿は段々見られなくなるのではないかと思います。
というのはこの辺りは子供を育てる環境が整っていないので若い夫婦が住むには適さないからです。
世田谷は待機児童数が全国一だと聞きます。
それは女性の社会進出が進んだ現在の都市部で保育園の整備が追い付いていないというのが最大の理由です。
何故整備が遅れているかというと、適当な用地が無い。また、あったとしても周辺住民の理解が得られず反対運動などに遭い、建設を断念せざるを得ない状況に追い込まれているからです。
総論では保育園の必要性はだれもが認めているのですが、自分の家の近くには建ってほしくないという、いわゆる「NIMBY」(Not In My Back Yard)の意識に原因があります。
実は僕の事務所では世田谷で保育園の設計を依頼されました。
しかし、計画はなかなか近隣住民の理解を得られず前に進めない状況にあります。
近隣住民の反対の理由は
子供の声がうるさい。
周辺道路に子供の通行が増えると交通加害者になってしまうリスクが増える。
地価が下がる(?)・・・・等々です。
これらの反対理由については全くの身勝手だとは思いません。理解できる部分もあります。
ですから話し合いによって双方が納得できる解決策を見出したいのですが・・・
ところが、住民の拒絶の壁は厚く何度かの話し合いの場を設けましたが、いつも跳ね返されてしまいます。
民間の社会福祉法人が保育園を建設する場合、整備を進めなくてはいけない立場の行政も間を取り持ってくれたりというような協力はしてくれません。
ですから多数の住民と対峙し、先が見えないゴールを目指し孤軍奮闘するも途中で力尽きて建設を断念する・・こういうことが起こるわけです。
僕が生んでいる神奈川県の郊外より世田谷のような都市部の住宅地の住民の方が周囲の環境の変化に対する拒絶反応が強い気がします。
地価が高い都市部では例え、密集度の高い小規模宅地であってもサラリーマンがマイホームを取得するのは容易いことではありません。
まして、世田谷の高級住宅地を取得するのは裕福なサラリーマンであっても人生を賭けた大事業であったはずです。
ですから郊外では許容される周囲の環境の変化も都市部では拒絶されてしまうということがあっても分かる気がします。
東京都では今月から子供の声に対する騒音の規制が緩和されました。
しかし、それだけでは問題の解決ができるはずもなく、今後も保育園の整備は進まないでしょう。
この問題を解決するには東京への一極集中の是正が必要です。
東京には色んなものが集まり過ぎです。
狭い所にあまりにも多くの人が密集しています。
交通インフラ、情報インフラが発達した現在、企業は昔に比べ東京に存在する意義が減少しているはずです。
企業は地方に分散されるべきです。
北陸新幹線の開通とともにYKKは富山に本社を移転しました。
この決断に、僕は拍手を送りたい思いです。
東京への一極集中が是正され、都市の密度が薄まって余裕ができてくると人の心にも余裕が生まれ不要な摩擦が減っていくような気がするのです。
今のままでは若い世帯は東京には住めなくなります。
少子化に拍車がかかり、東京は精神と肉体が病んだ老人の町になってしまいます。